ぐり茶とは?
どんなお茶なの?
お茶を飲まれる方で、煎茶、ほうじ茶、抹茶は聞きなれている方は多いかと思いますが、ぐり茶という響きから「???」となる方は多いかと思います。
ここではぐり茶とはどんなお茶かをご紹介いたします。
ぐり茶ってお茶の種類?
深蒸し茶製法って?
杉山のぐり茶は深蒸し茶製法
弊社のぐり茶は上記の図の【蒸し製】の玉緑茶(ぐり茶)に当てはまります。
この【蒸し製】でも大きく分けて、深蒸し茶・中蒸し茶・浅蒸し茶の3製法に分類されます。
杉山のぐり茶の製法は、生葉を通常の2倍の時間をかけ、じっくり茶葉の芯まで蒸し上げる 「深蒸し茶製法」。
深蒸し茶製法の特徴は、茶葉の中まで十分に蒸気熱が伝わるため、形は粉っぽくなりますが、お茶の味や緑の水色(すいしょく)が濃く出ます。
青臭みや渋みがなく、また長時間蒸されることで茶葉が細かくなり、お茶をいれた際に茶葉そのものが多く含まれるので、水に溶けない有効成分も摂取できる特徴をもっています。
「ぐり茶」の【ぐり】?
何で【ぐりっ】としたカタチ?
製造工程の精揉(せいじゅう)という作業が無いからです
普通のお煎茶・深蒸し茶と比べるとぐり茶はぐりっと捩れまっすぐな綺麗な茶葉では無いです。
なぜ【ぐり茶】が「ぐりっ」とした形になるかご存知でしょいうか?
理由は、生葉から荒茶に仕上げる工程の違いからです。
お煎茶、深蒸し茶には精揉(せいじゅう)という工程があります。
精揉は煎茶独特の細く伸びた形に整えるため、茶葉内部の水分を取り除いて乾燥を進めながら、人間が手で揉むように一定方向にだけ揉みます。
ぐり茶の荒茶を製造するときにはこの「精揉」工程がなく、代わりに「再乾(さいかん)」と呼ばれる工程になります。
写真が「再乾機」と呼ばれるもので、蒸し上げた生葉の水分を抜き乾燥させるため、精揉工程のように茶葉をゴリゴリと傷めることなく、遠心力を利用し優しく乾燥させます。この「再乾」工程でぐり茶独特の「ぐりっ」とよじれた茶葉の形が生まれるのです。
味も、精揉のように揉むことも無いので、茶葉本来がもつ旨味成分が流れることがないのもこの工程の特徴です。
ぐり茶の味は?
渋みが少なく、まろやかな味わい
一般的にぐり茶は煎茶と比べ、渋みが抑えられています。
ぐり茶独特の捩れた形状を作るためにも、煎茶より柔らかな生葉(上質な生葉)を使うところから渋みが少ないとされております。
なお、ぐり茶は全国の各お茶屋さんで販売されておりますが、お茶屋さんごとの嗜好で生葉の産地、チャノキの品種により同じぐり茶でも味わいは異なります。
ぐり茶の杉山では各茶産地と直接仕入れにより【ぐり茶専門店】としてオリジナルのぐり茶をご提供しております。