ティーバッグの誕生の歴史
最初のティーバッグは多くの発明がそうであったように、ある日、偶然がかさなり発明されました。
1904年ニューヨークでコーヒー・お茶の販売をしていたトーマス サリバンが当時、お茶のサンプルはブリキ缶に入れ顧客に送るのが主流だったのを、経費を削減するために木綿の袋に入れて送ったところ、それを受け取ったお客の一人が、この新しい包装形態にとまどい、包装包みごとお湯に投げこんだのが始まりだったのです。
ティーバッグの発明は伝統的な英国ではあまり歓迎されなかった、というよりむしろ疑いと警戒心をもたれていたようです。しかし、アメリカではおもにレストランなど業務用に受け入れられ、1920年ごろから急速に一般家庭へひろがっていきました。
アメリカで1935年に発行された「ALL ABOUT TEA」によると、大きくわけてTEA-BALLまたはTEA-POUCHタプとTEA-BAGタイプがあり、前者は丸いガーゼの上部を糸で結んだ物で、後者は今のティーバッグの原形になったもので、ガーゼまたは小さな穴を沢山あけたセロファンを使用してました。
我が国ではどうだったかというと、海外では紅茶がティーバッグで売られかなり普及してましたが、麦茶のティーバッグが自動機械で作られる1965年ごろまで待たなければなりませんでした。さらに、それが一般に普及するにはさらに10年ほどの年月がかかりました。
現在では素材も研究され、ナイロンメッシュや不職布などの素材も出てきました。
ぐり茶の杉山ではナイロンメッシュの素材を使用しています。
★ティーバッグの形
伝統的なティーバッグの形は正方形や長方形ですが、最近では円形やピラミッド型のティーバッグも販売されています。
茶葉のジャンピングを助けるテトラ型のティーバッグもあるようです。