コレステロールは、細胞膜やホルモンの成分であり、身体にとってなくてはならないものです。しかし、血液中のコレステロール値が正常より高い状態が続くと、最悪の場合、動脈硬化につながり、その結果、心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす可能性もあります。したがって、動脈硬化などの生活習慣病の予防には、血中コレステロール値を正常に保つことが重要なのです。
緑茶に含まれるカテキンは、このお茶の特有の渋みの元です。 この渋みの元は血中のコレステロールや中性脂肪を低下させる働きがあります。 更に嬉しいことにこのカテキンは血中のコレステロールでも悪玉コレステロールだけを低下させて、善玉コレステロールには影響しないという点です。
「緑茶を多く飲む人ほど血中コレステロール値が低い」という調査結果は、広く知られるようになってきました。これは、緑茶に含まれるカテキンが、食事中のコレステロールの吸収を抑えるためだと考えられています。また、血中コレステロールが高めの人が、食事(朝・昼・夕)とともに約200mgのカテキン(通常の緑茶の約3倍程度)を含む飲料を1日3回摂取すると、摂取2ヵ月後から徐々に血中コレステロールが低下してきます。しかもこの場合、悪玉といわれる「LDLコレステロール」だけが低下し、善玉といわれる「HDLコレステロール」には影響しないという、優れた特性をもっています。
カテキンは他にも優れた効能があります。
血圧の上昇を抑える効果や血糖値の上昇を抑える作用もあり、これらによって糖尿病はもとより動脈硬化や高脂血症、さらにはガンの予防にもとても有効なのです。
また、お茶には殺菌作用もあり、食事の後にお茶を飲むことによって咥内の殺菌にも役立ち、公衆予防にも効果的なのです。 緑茶にはフッ素も含まれていて、虫歯にもなりにくいそうです。