2013年度の新茶シーズンも最盛期入りした4月末頃、静岡県島田市伊久美ではまだ新茶の刈取り前。
伊久美(地図)という場所は島田市でも山間地。本川根の手前に存在する谷間の村です。
ここに、当社・ぐり茶の杉山のぐり茶原料(荒茶)を専属に製造して30数年の契約茶園があります。
ここで八十八夜摘みぐり茶の荒茶は特殊な方法で栽培している茶葉を使用します。
【カブセ製法】と呼ばれる茶葉の栽培方法です。
カブセ製法とは、太陽の光を1週間前後さえぎって新芽を育てることで、濃い緑茶の茶葉となり、旨みを感じるお茶ができあがります。寒冷紗などで1週間前後茶園を覆い(被覆栽培)、日光をさえぎって育てたお茶のことを呼びます。陽の光をあてずに新芽を育てるため、茶葉の緑色が濃くなり、渋みが少なく旨みを多く含みます。
上の写真を見てください!新芽いっぱいの茶園というと緑の蒲鉾状の茶園を想像される方が大半でしょうが、カブセ製法の茶園はこのように真っ黒!
太陽の光を80%遮るメッシュのシートで覆います。
茶園一面に覆う作業は人手もかかり、製造量も多くなく少量でしか生産できません。
ここで生産されるカブセ製法のぐり茶原料はわずか200Kg…。
そして茶園にダメージを抑えるため2番茶の生産はやらないという贅沢な「ぐり茶」が出来ます。
上の写真がカブセ製法のぐり茶。お茶の色も青く、喉に通る感触もトロッとしています。
こちらのぐり茶は、八十八夜摘みぐり茶として限定販売しています。