真っ黒いお茶の畑を目にしたことがありますか??
この光景は毎年4月上旬ころに一部の茶園で見ることができます。
地方にもよりますが、鹿児島県等で多く見受けられます。
これは茶園に覆いをすることにより日光を遮っているのです。
これを「かぶせ茶製法」と言います。
日光を遮られた茶たちは光合成をするために少ない日光を効率よく吸収しなければなりません。
そのため自分の体の中に多くの葉緑素をつくりだします。
そのおかげで元気に育っていくという仕組みですが、その葉緑素の中に多くの甘みやうまみ成分があるのです。
茶園に2週間ほど覆いをかけることで茶葉にあえて負担をかけ、茶葉の甘み、うまみを引き出す という技法なのです。
同様に被覆栽培する緑茶として「玉露」がありますが、玉露はかぶせ茶よりも被覆期間が20日前後と長くなっています。
ぐり茶の杉山ではこの「かぶせ茶製法」で栽培されたぐり茶をブレンドしています。
従来の露地栽培で栽培されたぐり茶とブレンドすることで、味の相乗効果が生まれます。
- かぶせ茶製法…どっしりとした濃厚な味わい・きれいなお茶の色
- 露地栽培製法…すっきりとした香り高い味わい・黄色っぽいお茶の色
栽培方法が異なる原料をブレンドすることで飽きの来ない奥行きのある味わいが生まれるのです。