今回はぐり茶(日本茶)をより美味しく淹れる方法として、ぐり茶(日本茶)に合う水についてご紹介したいと思います。
”水”で味が変わる
水によってぐり茶(日本茶)の味は大きく左右されます。
まず、水がぐり茶(日本茶)の味に影響を与える原因として大きいのが、ミネラル臭とカルキ臭です。
ミネラル臭とは、水に含まれるカルシウムやマグネシウムによって感じる独特の重みや苦味。
これが茶葉本来の持つ味を邪魔してしまうことがあります。
カルキ臭は、水道水で淹れる場合に問題となるものです。
水道水をそのまま使うと、この独特な臭いがぐり茶(日本茶)の風味を阻害してしまうのです。
ただ、水道水をしっかりと煮沸することでカルキ臭を取り除くことができます。
できれば沸騰した状態で3〜5分以上放置、やかんを使う場合には蓋を開けておくといいでしょう。
こうすることで、原因物質を取り除くことができるため、独特の臭いも少なくなるのです。
水に含まれる成分
水には主にカルシウムとマグネシウムという2つのミネラルが含まれています。
これらのミネラルは茶葉本来の持つ味を邪魔してしまうだけでなく、ぐり茶(日本茶)の抽出にも影響を与えることがあるのです。
水には硬水と軟水がありますが、簡単にいうと、カルシウムとマグネシウムが比較的多く含まれる水が硬水。
少ない水が軟水になります。
ぐり茶(日本茶)に最適な”水”
ぐり茶(日本茶)を淹れるのに適しているのは軟水です。
硬水はカルシウムとマグネシウムの含有量が多いため、茶葉の成分が溶け出すのを邪魔してしまうからです。
こうなると、茶葉が持つ本来の味・香りが抽出されにくく、味気ないぐり茶(日本茶)になってしまうことが多いです。
ミネラルウォーターでぐり茶(日本茶)を淹れる場合には、軟水、日本産のものを使うのがおすすめです。
なお、日本では水道水も多くが軟水ですが、硬度には地域差があるとされています。
たとえば関東地方や九州地方の水道水は、関西地方や四国地方のものに比べて硬度がやや高いとされているのです。
つまりぐり茶(日本茶)を美味しく淹れるには日本産の軟水、特にカルキ臭の影響が少ないミネラルウォーターを使うのがいいということです。
日本の水道水であれば、煮沸してカルキ臭を飛ばせば美味しく淹れることができます。
皆様もぜひぐり茶(日本茶)に合う“水”で、おいしいぐり茶(日本茶)を召し上がってみてはいかがでしょうか。