新茶とは、年が明けて最初に取れたお茶のこと。
4~5月頃に収穫されたものを言います。
お茶の木は、一年中新しい芽を出し、葉を増やすので、年に何度も収穫ができます。
しかし、冬だけは別。
寒い季節を乗り越えるため、栄養をため込み、余計な力を使わず、休眠します。その間は新しい芽や葉を出しません。
冬が明けて春が訪れると、新しい芽を一斉に出します。これが新茶です。
若々しく、瑞々しいさわやかな香りは、新茶だけが持っているもの。
春らしいフレッシュさを感じます。
冬にため込んだ栄養は、春の新芽にすべて凝縮されます。
そのため新茶は夏や秋に収穫したお茶よりも、濃厚でおいしい!
新茶の品質を決める要素とは?
新茶だけではありませんが、お茶にはさまざまな要素があります。
甘味・旨味・渋味・苦味・えぐみが少ない
まず味を見てみると、甘味・旨味を感じ、渋味・苦味・えぐみが少ないものが上質の新茶とされます。
他にも、香り、お茶の色、茶葉そのものの色・質などです。
こうした要素はお茶を育てる地域・生産者によって差が出たり、製茶方法・加工方法やお茶そのものの品種・個性によっても千差万別です。
口にふくんでみると、上品でキレのよい渋味・苦味を感じる…
これが最上級の新茶です!
渋味
緑茶がスッキリ・サッパリとしているのは、渋味があるからこそ。
さわやかな渋味が甘味・うま味を引き立て、さらにおいしく魅力的に感じるのです。
まったく渋味・苦味のないお茶は、かえって薄っぺらく感じてしまうものです。
香り
香りが強く、新茶らしい瑞々しさ、春らしさを感じるほど上質な新茶とされます。
飲んでもすぐに香りが消えてしまうようなお茶は、もしかすると保管状態がよくなかったのかもしれません。
色
なにより透明感があり、鮮度を感じる色が、よい新茶の証拠です。
(新茶の色は、銘柄や販売店・製造方法などによっても異なります)
お茶を入れる前の茶葉を見てみると、表面にツヤがあってツルツルしているものが上質な新茶と言えるでしょう。
また、色や形、大きさがそろっている方が上等とされ、贈答用に重宝されることも。
お茶に浮いたほこり(のようなもの)の正体
新茶や上質の煎茶などをいれると、お茶の表面に白いホコリのようなものが浮かぶことがあります。
湯飲みや急須にホコリがついていたのかな?と心配になるかもしれませんが、実はコレ、上質なお茶にしかないものなんです。
これは「毛茸(もうじ・もうじょう)」と呼ばれるもの。
芽吹いたばかりの新しい茶葉は、表面にうぶ毛のような細かい毛が生えています。葉が成長して大きくなるにつれ、いつの間にか毛茸はなくなってしまいます。
つまり、毛茸があるお茶は、出たばかりの新しい葉を使っているということ。新鮮な証拠です。
安心して新鮮なお茶をお楽しみください!
新茶や上質の煎茶などをいれると、お茶の表面に白いホコリのようなものが浮かぶことがあります。
湯飲みや急須にホコリがついていたのかな?と心配になるかもしれませんが、実はコレ、上質なお茶にしかないものなんです。
安心して新鮮なお茶をお楽しみください!