茶園で生葉を収穫してから、お日本茶が客様のお口に運ばれるまでたくさんの工程を経ています。
茶の各産地で生葉収穫→荒茶工場→市場→茶商→荒茶精製加工→パッケージング→出荷
今回のブログは荒茶を仕入した後、1年間かけて販売する「ぐり茶上級一番茶 1050円」の味を決めるブレンドについて紹介します。
当社「ぐり茶の杉山」は伊豆・伊東温泉に本拠を構えていますのでよくお客様から当社のぐり茶は…「産地は伊東でしょ?」と聞かれます。
当社は正直に「違います。各産地の契約農家さんの原料をブレンドして独自の味をご提供しています」と答えています。
意外とみなさんびっくりされますw
基本的に当社では、静岡・鹿児島・宮崎の茶産地を基本にブレンドして味を作っています。
上級一番茶にはさらに熊本産のぐり茶もブレンドします。
もちろん、静岡産のぐり茶も生産仕入していますので単一産地のぐり茶としてご提供することも可能です。
何故ブレンドするのか?
答えは簡単です。飽きない味・安定した味・価格以上の価値を提供すること。
単一産地を販売するなら農家直販で事足ります。
ですが、味を追求して年間ご家庭内で飲み飽きないお茶、安定した味を提供するにブレンドは欠かさせないメーカーとしてのプライドがあります。
上記の写真は、静岡産・鹿児島産・熊本産・宮崎産のぐり茶を各3トンブレンドしたサンプルです。
?各産地でさらにブレンド?
そうです。静岡産と言っても、当社では掛川・島田・牧之原等の茶葉を使用したぐり茶を使っています。
ですので上記写真の4産地でも、1産地当たり最低でも4つの荒茶工場の原料。しかも毎日微妙に品質が違う茶葉まで含めると30種類以上の原料をブレンドしています。
それが4産地ですので…30種×4産地=120種類のぐり茶原料をブレンドするのです。
■静岡産の味の特徴は、香気があり1煎目・2煎目も平均的に美味しく飲めるがのど越しがさっぱり。
■鹿児島産は、味がどっしりして口の中に余韻が広がりお茶の色が綺麗。
■熊本産は、味が濃いが後味すっきり。
■宮崎産は、甘味が強く香りがある。
…というように各産地で味の特徴が異なります。
異なった味をブレンドしていくと奥深い、当社の【ぐり茶】が出来上がるのです。
お茶は自然が産み出す味。それ以外何も足せません。
加工食品なら香料や着味・着色しますが、日本茶は無添加な飲料。
自然食品の代表と言っても過言はないのですがそれがメーカーにしてみれば悩みの種なんですw
お茶の味って実は毎年違うんです!
天候によって味が薄い・濃い、お茶の色が黄色い・青い、など本当に違います。
そしてお茶の天敵「霜」が降りると目も当てられない状況に陥ることもあります。
それらのマイナス要因を防ぐ意味でも、ブレンドするということは非常に重要なことです。
私、お茶屋ですがコ-ヒ-も飲みます。
コーヒーもブレンドのほうが味わい深いですよね。
お茶もブレンドすることで各産地の特色・製造法の違いを合わせると、単一産地の味と比べ奥深い断層的な味が出来上がります。
当社の【ぐり茶】の味はこの理念の基、各産地の厳選した荒茶工場から荒茶を厳選し、1年間販売するに満足なブレンド比率を決めていくのです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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